割り箸問題

医療問題としても「割り箸」を調べようと思ったら他の物が引っかかった。環境問題としての「割り箸」だ。まぁ寧ろそっちのほうが一般的だわな。
んでちょっと読んでいて、わたしの知っている知識と違った情報があったのでメモ的にまとめ。

既存の知識では「割り箸は端材や間伐で採ったものを利用している」だった。なので環境に悪くないというロジックだ。どうせ捨てるぐらいなら利用しようや、ということですね。
でもちょっと現状は違うという情報があった。

http://www.sanshiro.ne.jp/event/01/10/conversations/01_11_12.htm

確かに過去はそうであったらしい。しかし今は中国からの輸入に頼っており、中国では割り箸用に木を伐採しており、伐採方法は皆伐らしいのだ。しかも植樹せず。せめて植樹しろや中国。
ようは環境に悪くないとは言えないわけです。

かといって割り箸使わなきゃいいという事でもない。
普通の箸を使ったとしても洗わなきゃいかんので環境への影響はゼロではない。どうも割り箸と洗い箸の環境への影響を比較する数字的な根拠がないので微妙なんだけども、洗い箸使ったほうが割り箸よりも良いと簡単には断言できない。
それと雇用の問題。中国の林業の人たちは上記のような伐採方法によって安価な木材の販売が出来ている。植林をすれば当然費用はかかるので値段も上がる。そうすれば今と同じ利益は出ないかもしれない。割り箸を使う人が激減すれば中国林業自体も危ないかもしれない。代替の雇用などを考えないとイカン話になりそう。

一番いいのは昔と同じように日本の林業で廃材になってしまうような材木を割り箸に使う事。そうすれば人工林*1も活性化する。でもこれだって問題が無いわけではない。中国産よりも高くなる可能性があるわけで、それらは消費者が許容しなくてはいかん。んでこれだけじゃ足りない分は他国から輸入になるんだろうけど、輸出国側で植林もしてもらうとかの対策もしなきゃいかんね。

*1:人工林は日本の森林の40%。「森や山は手を入れないと駄目」というのはこれら40%の森林の事。でも「駄目」ってのは人間にとって。そもそも人間が人間のための森林に作り変えてしまっているので手を入れないと駄目なだけ。それ以外の土地はそもそも人間が手を入れなくたって健康だし、人工林も「人間が手を入れなくても健康で居られるように」再度手を入れれば問題ないはず。こういった前提を取っ払って「森や山は手を入れないと駄目」だけいうと人工林じゃない自然林も手を入れてもいいように聞こえちゃうので注意。