「償い」

先日さださんの事をブログで書いた。したら今日、「バラエティーニュース キミハ・ブレイク」という番組で「償い」が紹介されていた。なんという偶然。番組の構成上、途中にナレーションが入ったりして曲だけをじっくりは聴けなかったが……涙ぐんでしまいました。

ありがとう…から始まるゆうちゃんへの手紙。その奥さんの言葉は様々な感情の入り混じった切ないものです。ゆうちゃんの優しい気持ちはわかる。それでもゆうちゃんの手紙を見るのは奥さんには辛いのだ。そしてその次に続く言葉もきっと本心なのだ。

それよりどうか
もうあなたご自身の人生を
もとに戻してあげて欲しい

きっと、奥さんはゆうちゃんの犯した罪を許すことは出来ない。罪は許していないのだ。しかし、きっと…ゆうちゃんの事は許してくれたのだと思うのだ。思いたいのだ*1

ゆうちゃんは手紙を貰っても、それでも送金をし続けるのだろう。

それは奥さんに酷なことだろうか?

そうかもしれない。

ゆうちゃんは一生償えないと思い続けるのかもしれない。
奥さんも一生ゆうちゃんの罪を許すことは出来ない。

しかしいつの日か、ご主人との記憶を思い出として奥さんが語れるようになったとき、ゆうちゃんが送金を続けたことも奥さんの思い出になれるんじゃないだろうか。その時こそが償えたと言える瞬間なのかもしれない。

*1:Wikipediaなどにも載っているが、この唄はさださんの知人である人の実体験から生まれた。そしてその人は「ゆうちゃん」ではなく「奥さん」である側の人である。だからさださんが「やさしい人を許してくれてありがとう」と歌っているのは、そういった文脈でこの話を聴かされたからじゃないかと勝手に想像している。そうでないのなら、さださんは「ありがとう」という歌詞を書かないとわたしは思っている。