なんでこだわってるのか?

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090119 に関して。
もうすでに個人的には議論の行方自体は気にしていない。読んだ人はどう思うだろうなという事に関しては決着がついてると思うから。
じゃなんでこだわってるのか?
それはtittonさんの主張がまったくもって解らないので気持ちが悪いの
ね。

なんで彼がニセ科学批判批判をしているのかさっぱりわからない。

  • A)現状のニセ科学批判の方法では効果が無いからなのか
  • B)水伝はニセ科学では無く宗教だから批判すべきでは無いからか

Aだとするとそもそも目標としている効果がtittonさんの想定しているのと違うと思うわけですよ。例えるならNatromさん(や多くのニセ科学批判者)は家の前や自分の通勤路をとりあえず掃除して、そこが綺麗になればいいと思ってるわけですよ。で自分以外の人もゴミに気がついてくれる人がいればそれでいいと。でもtittonさんに言わせれば「それじゃ街からゴミは無くせない」といっている。目的が違ってるんですよね。
でBだとすると、別に対象が宗教であっても、そこで主張されている言説自体が検証可能なものであれば科学の検証対象になりえるという事をご理解いただけてないんだろうなと思う。つまり物語りや伝説、神話、これらのことであっても「実際にそんなこと可能?」って科学的に検証は可能なんですよね。そういう学問のあるわけで。しかしだからといってそれら宗教で言われている教義を否定しようってことじゃない。隣人を大切にしなくても言いなんてことは誰も言ってない。
それと同じで水伝で言う「感謝の心を大切に」というのは誰も否定していない。咎められているのは科学的でもないのに科学と標榜したり、科学的に検証済みといって「波動」なる現代科学で言うところの波動とは関係のない概念を用いている本を学校の道徳の授業で使ってしまうこと。
それにBが真だとすると*1日本の小学校の先生が特定宗教を科学的に証明されているかのようにして道徳の授業で使うのはまずいでしょ。その道徳概念を他の方法で教えられないわけじゃないんだし。
それだけじゃなくって高価な機器も売っている会社が出版している。水伝支持者や支持しようかと思っている人には「科学的に立証されてるんでしょ?」と思っている人もいるわけで。水伝側に騙すつもりがないとしても結果的には騙されているのと同じ。そういう人に対してみれば「科学的には間違っている」という情報が閲覧できるって言うのは有益だと思うんだよね。

いったい何を問題にしているのかさ〜っぱりわからないのだよ。

*1:つまり水伝が宗教だとすると